COLUMN

レトロな風情が残る有福の町並み。ここからどう生まれ変わる?
有福温泉振興会
2021.12.27
レトロな風情が残る有福の町並み。ここからどう生まれ変わる?

取材先情報

有福温泉振興会
観光客の減少が課題となっている江津市の有福温泉。この地に、新たな客層を呼び込み、かつてのにぎわいを取り戻そうと奮闘している団体。空き家の改装や既存施設のリニューアルなどを推進している。
昭和初期を彷彿させるようなレトロな温泉街・有福温泉。旅館火災や豪雨災害の影響で観光客が減少し、旅館や施設の廃業が相次ぎました。
この地に、かつてのにぎわいを取り戻すため、官民連携の再生プロジェクトが始動。今回は、改修工事が進む、有福の町の現状を紹介します。

ワーケーションの拠点としても最適な環境へ

2021年10月にひと足先にオープンしたのが、温泉街の中心部にあるイタリアンレストラン「有福BIANCO」。浜田漁港で水揚げされた魚介類や地元野菜などをふんだんに使ったメニューが味わえます。
さらに、グラスワインや地ビールなどを提供するワインショップ「グラン・ヴァン18区 有福店」を併設。厳選されたお酒を、店内のカウンターで立ち飲みすることも可能です。
「有福BIANCO」は、旅館の宿泊客へ食事提供を行う“セントラルキッチン”としての役割も担います。
また、隣接している空き旅館を解体し、新たにカフェテラスを増設する予定になっています。
同じく、空き旅館となっていた旧わたずや旅館の改装も着々と進んでいます。こちらは、江津市で建築デザインなどを行うSUKIMONO株式会社が、ゲストハウスへとリノベーション。
温泉地に長期滞在しながら、仕事や休暇を楽しむ新たな働き方「ワーケーション」が可能な環境を整えるとともに、将来的にはインバウンドへの対応も視野に入れた改築となっています。
江戸時代に創業した老舗旅館「よしだや」も、2022年2月末まで改装工事のために休館。一新するテラス部分からは、四季折々の有福の町を見渡すことが可能です。
温泉街から少し離れた位置にある「温泉リゾート 風の国」では、現在使われていない建物を新たな体験施設へリフォームする予定です。
「風の国」はレストランや温泉、アクティビティも充実しているため、家族での思い出づくりにぴったりな場所になること間違いなし!

着々と改修工事が進む有福。ここからどんな姿に生まれ変わっていくのか、ぜひご注目ください!